サザンクロス日誌  見つけた、わたしの居場所。

スポーツと音楽を通して、精神の障がい者と健常者がともに活動するサークルです。

「当たり前」の奇跡

こんにちは、スミッキーです。
 
今回は少し、重くて真面目なお話をします。すみません。

みなさんは普段の日常をある日、突然失ったら、と考える事はありますか?

私たちは大切な場所、デイケアを、突然失いましたね。
当たり前に行って、当たり前に「おはよう!」とデイケアという空間に入り、当たり前にみんなの笑顔があって。
毎日、ワーワー、キャーキャー、ドタバタ。
バンドやバレー、フリーマーケットその他、色々。
そして一日過ごしてそれぞれの家に帰る時には「また明日ね。」…、なんて素敵な言葉でしょう。

今年に入って世界中がコロナが流行り「新しい生活様式」なんて言葉も出ました。
今まで当たり前に出来ていた事がたくさん、出来なくなりました。

私の母親も昨年の秋から認知症が進み、誤嚥性肺炎になり三月から入院しています。
コロナで面会が色々限られ、私に伸ばした母親の手を握ってあげる事さえも出来ません。

それからコロナが大流行し、緊急事態のアラートが出て面会も全面禁止になりました。
アラートが解除されて数ヶ月ぶりにやっと会えた母親の記憶にはもう「私」は消えてしまいました。
なぜか父親と姉の事は覚えているのに。

当たり前にデイケアに通えて当たり前に家族が居て、当たり前に生活する事がこんなにも大切であったのか。

もう母親に名前を呼んでもらえない。

当たり前の事が本当に簡単に突然、パッと無くなるのです。

普段、何でもない事がこんなにも大切だと気付かされる毎日です。


みんなの当たり前の生活が、少しでも長く続きます様に。
そしてみなさんも当たり前の事をたまにで良いので少しだけ、感謝し、大切にして下さいね。
 

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